勉強が続かないのは意志の弱さじゃない【最初に伝えたいこと】
「やろうと思ってたのに、また三日坊主で終わった…」
「続けたい気持ちはあるのに、仕事が終わると何もできない」
社会人として忙しい日々を送っていると、勉強する気持ちがあっても“続かない”という壁にぶつかります。実際に筆者も過去3回以上、学び直しを挫折しています。
でも、勉強を毎日続けている人の多くは、意志が強いからではありません。「仕組み」を作ったから続いているのです。
余談ではありますが人は意思の強さに個人差がないとも言われています。
「あの人は意思が強い」、「私は意思が弱い・・・」ではなく、仕組みを上手く作る方法を探していきましょう。
この記事では、30代でようやく習慣化に成功した筆者が、毎日勉強が“当たり前”になるまでに実践した5つのコツを紹介します。
社会人が習慣化に成功するための5つのコツ

1. 始める時間と場所を固定する
毎日「何時に、どこで、どんな姿勢で始めるか」を決めておくだけで、勉強の継続率は格段に上がります。
例えば筆者は、「朝早起きして散歩をしてから家で勉強を始める」というところから始めました。この“早起き”と“散歩”を決めたことで、逆に「やらないと気持ち悪い」と感じるようになりました。
これは心理学でいう“条件づけ”の一種です。**「この行動をしたら、これをする」**という反射を脳にインストールすると、意志力に頼らず継続できるようになります。
2. 目標は“行動ベース”で設定する(成果じゃなく、やること)
多くの人が勉強を挫折する理由のひとつが、「成果目標」を掲げてしまうこと。
たとえば「3ヶ月でTOEIC100点アップ」「毎日英単語100個覚える」など。
こうした目標は測りやすい反面、日々の学習ハードルが高くなりやすく、未達で自己嫌悪に陥るという悪循環を生みます。
おすすめは、「毎日10分参考書を開く」「1問だけでも問題集に触れる」などの“行動目標”にすること。できたかどうかが即判断できるうえに、心理的負担が小さく済みます。
3. 見える化する(記録・カレンダー・アプリ)
人は“やったこと”が可視化されると、継続しやすくなります。
筆者は「Studyplus」という無料の学習記録アプリを使って、毎日の勉強時間と内容を記録しました。たった5分でも、アプリに「今日も勉強した」と表示されるだけで、モチベーションが維持されました。
アナログ派の方なら、カレンダーに○をつけたり、壁に学習シートを貼るのも効果的です。重要なのは、“やってる実感”を自分で視覚的に確認できることです。
4. ルーティンとセットにする(勉強だけを単体で考えない)
勉強を“特別な行動”にしないためには、日常の流れにうまく組み込むことがカギです。
- 朝、歯磨きが終わったら5分だけ読書
- コーヒーをいれたらアプリを開いて1問だけ
- 帰宅後、着替えたら音声教材を流す
このように、すでに習慣化されている行動の後に「勉強をくっつける」と、抵抗なく続けられるようになります。
心理学ではこれを「習慣の連鎖(habit stacking)」と呼びます。“勉強するぞ”という意気込みがなくても、自然と学習モードに入れるようになります。
5. SNSや人に“軽く”見せる(重くしない)
SNSで「#今日の積み上げ」や「#勉強垢」などのタグを使って、勉強したことを投稿してみましょう。もちろん無理に毎日投稿する必要はありません。
筆者は週2〜3回、「今日はここまで進んだ」とXに記録を投稿していました。それだけで「また続けよう」と思えるようになり、人に見せることで、気づけば習慣になっていたのです。
人に宣言することで、ゆるやかな責任感が生まれるのも効果的です。
習慣化の落とし穴|ありがちな失敗と対処法

以下は、筆者や周囲がよく経験した“続かないパターン”です。
ありがちな失敗 | 対処法 |
---|---|
初日からハードルを上げすぎる | 「1問だけ」「3分だけ」から始める |
毎日やらなきゃと考えすぎる | 週3〜4でもOK。ゼロよりマシを意識 |
休んだらすべてが無駄と感じる | 累積で考える。リセット思考を捨てる |
大事なのは「昨日できなかったから今日やらない」ではなく、「昨日できなかったからこそ、今日少しだけでもやる」です。
できなかった自分を責めるのではなく、できない自分を受け入れて1歩づつゆっくり進むのが理想ですね。
勉強を習慣にするのに役立ったツール・アプリ
筆者が実際に使って効果があったツールをいくつか紹介します:
- Studyplus(スタディプラス):無料の学習記録アプリ。SNS連携もできて便利
- Toggl Track:時間計測アプリ。集中時間の可視化に最適
- Googleカレンダー:予定に「勉強」枠を入れてブロック
- Notionやメモ帳:学んだことを残す“ログ”として活用
これらは無料でも十分活用できます。「行動の見える化」こそが習慣化の味方です。
ただし、あくまでも記録するだけなので簡単にするのがベストです。
あまり内容に凝ってしまったり使用方法が難しいと記録が億劫になってしまい、記録自体をやめてしまうことになりかねません。
まとめ|続けるコツは「仕組みとゆるさ」
- 続けられないのは意志のせいではなく、仕組みの問題
- 勉強を“特別なこと”にしないことで、日常に溶け込ませる
- 最初の目標は「たった5分でOK」
- まずは3日、それができたら7日、そして21日で“習慣”になる
勉強を習慣にできるかどうかで、半年後・1年後の自分は大きく変わります。
もし今、過去に何度も習慣化に失敗していたとしても、それはあなたに意志がなかったわけではなく、うまく「仕組み化」されていなかっただけです。
毎日完璧じゃなくても大丈夫です。5分だけでも、1問だけでも、それを繰り返すことであなたの中に“積み重ねの感覚”が生まれます。
自分の生活の中に、小さな“学びの場所”をひとつ用意してみてください。それが、人生を変える一歩になるかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q. 毎日できなかったときはどうすればいい?
→ 何日か休んでしまっても、「累計」で考えれば問題ありません。今日再開できたことが何よりの成果です。
Q. 朝型と夜型、どっちが良い?
→ 自分が集中しやすい時間帯がベストです。朝に弱い人が無理に早起きしても続きません。
Q. 習慣化に失敗したらまた最初からですか?
→ いいえ。「またゼロに戻った」と思う必要はありません。途中で途切れても“再開できた”こと自体が習慣です。
Q. 勉強する意味を見失いました…
→ 学びには「すぐに結果が出るもの」と「じわじわ効くもの」があります。不安なときこそ、“目の前の行動”に集中してみましょう。